こんにちは。
喜満満猫です。
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【城崎の花火《13》】から続きます。
師範試験
己書の師範試験の日程が決まったと、私たちの師範から告げられました。
11月の中ごろの日程でした。
9月は入院、10月はどうなるかわからないわたしは、師範に
『輪ちゃんとぶち子は今回受けて、わたしだけ、次回の師範試験に回してもらえますか?』
と頼みました。
師範は、きょとんとした顔をされて、わたしが自信がないと思われたのか、
『大丈夫よ!喜満満猫ちゃんなら。心配しないで、みんなで受けよう!』
と励ましてくれました。
同期受験の仲間
わたしたちと同じ進み具合の仲間は、全員で7人いました。
わたしたちを教えてくださっている師範は、自分の教え子が師範試験を受けるのは初めてらしく、ぜひとも7人の大所帯で、受けさせたかったのだと思います。
ですがわたしは、直前の2ヶ月は己書の練習ができない可能性があります。
ですから正直に打ち明けました。
『難病』と伝えたあとの反応
人は、驚くと、一瞬空白の時間が流れるんですね。
幸座のみんながいるところで、あえてわたしは伝えました。
『9月第1週に手術を受けることになりました。
ちょっと、描けるまで回復するのに、どれぐらいかかるかわからないので……。』
師範は、一瞬戸惑って、黙りこまれました。
言葉をどうかけていいか、悩まれたのだと思います。
幸座のみなさんも、こちらを見て、複雑な表情をされてました。
『難病』は恥ずかしいことではない
何も悪いことはしていません。
一説には、この難病は、がんばりすぎる人がなりやすいとか、スポーツ選手がなりやすいとか言われています。
小学校のスポーツ少年団では、ソフトボールのキャッチャーで4番バッター。
当たればホームラン、でなければ三振(笑)
中学校、高校1年生ではバレーボール。
ノーコンのパワーアタッカー(笑)
大学ではフィギュアスケート。
白いスケート靴の中、血まみれになって練習しました。
少しでも高く跳んで、少しでも速く滑る。
ひとつでも多くの技を身につけるために、一日中滑り続けました(たまに勉強)。
自分が、ずっとスポーツをして、身体を酷使して、がんばってきたのです。
何も恥ずかしいことはありません。
堂々と伝えました。
あきらめなかった師範
しばらく黙ったあと、師範は
『やっぱりみんなで受けよう。エントリーして、そのときになって、無理そうなら辞退したらいいよ。
がんばってみよう!』
と言い、にっこりと微笑まれました。
そりゃ…本音を言えば、なれるなら、ぶち子や仲間と同期になりたい。
こうなったら『見えない流れ』に自分の運命をまかせてみよう。
あらためて師範試験をがんばろうと決意したのでした。
【城崎の花火《15》】に続きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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