こんにちは。
喜満満猫です。
いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。
【城崎の花火《42》】から続きます。
刺さっていた棒よ、さようなら
手術から、1週間経ったので、頭に刺さっていた金属の枠と棒を取る日が
やってきました。
と、言っても、いきなり朝の回診で
『今日、これ取っちゃうね。取ったあとは、油断して
動かしちゃうから、気をつけてね。
これ取ると、だいぶ楽になると思うから。』
と、主治医の先生が言いました。
ベッドに座ったまま、何人かの先生方に囲まれました。
『傷はきれいだね。うん。いいね。』
そう言われて、ほっとして。
何をされるか、びくびくしながら、
背中の方でカチャカチャと金属音がしているのを聞いていると。
麻酔なしで、メスで切られたような痛みが!
『ぐぐぐ……いたぁい………んあああ!』
んあああ!のところで、
肩と頭に刺さっていた棒を抜いたんですね…。
容赦ない痛さでした。
消毒薬を塗り塗りして、ばんそうこうを貼って、
先生方の処置は終わりました。
固定がなくなって、頭の重みも
少し軽くなった気がしました。
痛みとのつきあいかた
手術後から、看護師さんが、
検温、血圧測定などでまわってみえるときに、
必ず聞かれることがありました。
『人生で一番痛くて我慢できないほどの痛みを
10とすると、今の痛みはいくつ?』
痛みというのは、自分しかわからない。
外側から見てわかる外傷なら、傷の程度で
これぐらい痛いんだなと想像できます。
痛みの感覚が強いひとなら、
少しの痛みでも我慢できないですし。
我慢強いひとなら、
痛みが強くても、大丈夫と言ってしまいます。
どちらかと言うと、我慢してしまいがちのわたし。
7とか8とかにあたるほどの痛みなのかもしれませんが、
はたしていくつというのが正しいのかわからず。
『5?、ぐらいですかね…』
看護師さんがわたしの顔を見て、
『5、て感じじゃないよ。
痛かったら痛み止めの薬を出すから、我慢しないでいいよ。』
と優しく言ってくれました。
こういうとき、自分の性格とか、傾向とかがよくわかります。
『そうだったんだ…、わたしこんなふうに考えてしまうひとだったんだ。』
と再発見することもありました。
人生で、非日常を経験することは、あまり多くありません。
そのとき、何が学べるかはそのときになってみないとわかりませんが。
自分の人生に、何ひとつ無駄なことはないのだと信じているわたしは。
ひとつひとつ感じたこと、気づいたこと、学んだことを、大事に心にしまっていけるように。
そう生きようと、あらためて思うのでした。
【城崎の花火《44》】に続きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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