こんにちは。
喜満満猫です。
いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。
【城崎の花火《49》】から続きます。
シャンプーできることに感謝
作業療法、理学療法のリハビリをがんばりながら、入院生活は過ぎていきます。
手術の傷口の抜糸は、手術から10日後。
抜糸までは、胸から下のみ、
シャワーが可能でした。
傷口を水に濡らしてはいけないので、
洗髪できなかったのです。
毎日髪を洗わなくては嫌なわたしにとって、
手術の後の、洗髪できない期間はつらくて。
ドライシャンプーで、なんとか気分だけでもと、
しのいでいました。
やっと、髪が洗えます!
普通にしていたことが、できなくなって初めて、
『できる感謝』がしみじみ湧いてきますよね。
シャンプーできたとき、天国でした!!
と、いっても頭頂部しか髪がないんですが(笑)
抜糸!やったあ!
先生がみえて、抜糸を、ちくんちくんとしてくださいました。
やったあ!
なんだか達成したような気分になりました。
いや、自分がなにを達成したというわけではないのですが、ほんとうにうれしかったですね。
何か、ひとくぎりついたように思えたんですね。
その後のわたし
とっても身軽になった気分で、
廊下を散歩したり、
廊下の一角にあるラウンジのようなコーナーに、
座って外を見てみたり。
手術前より仲良くしていただいている、
患者仲間の方々と語らい、
笑いあったりしていました。
帽子の気持ち
そのころのわたしは、
部屋の中でも、廊下でも、
帽子をかぶるようにしていました。
がんと闘っている方々が、
抗がん剤の影響で髪が抜けてしまい、
帽子をかぶられますが、
やはり、病気で髪がなくなり帽子をかぶる、
ということの気持ちがわかります。
わたしの傷口
しかしわたしの場合、
うなじから背中までの傷口が、
ファスナーのようにあります。
帽子では隠すことはできません。
髪もなく、髪で傷口を隠すわけにもいきません。
主人に、傷口はどんな感じになっているか、
見てもらって説明してもらいました。
ですが、自分では、直視することができませんでした。
自分のうしろ姿は、
わざわざ合わせ鏡で見ないと見えないので、
うしろにあって、よかったと思います。
次男の体育祭が近づく
まだまだ残暑が厳しい毎日。
しかし、ここでひとつ悩ましい問題が出てきました。
入院前、次男の中学校の最後の体育祭を
どうしても見たかったわたしは、
入院する時期を悩みに悩みました。
9月初めに手術して、
9月3週目に行われる体育祭に、
外出許可でなんとかなるかもしれないと、
いちかばちかで臨んだわけです。
ここに至って、今のわたしが一日中、
炎天下のテントのなかで過ごせるのかどうか。
主人と相談して、どうするか悩んだのですが、
体力的にも、傷の状態を考えても、
到底無理だということになりました。
行けないという現実に涙
ベッドで涙するわたし。
行けないということは、自分の体が一番よくわかっています。
でも、無理をしてでも、なんとかして見てあげたい。
『母さん?具合どう?体育祭来れそうかな。
…でも無理しないでね。』
と、電話の声。
『なかなかみんながまとまらなくてさあ。
ぼく、大太鼓やん。いちばん大声出しとるよ。
50人分ぐらい(笑)』
次男がどんな気持ちで暑いなか練習して、
毎日毎日がんばってきたかと思うと、
行けないという現実はつらくて、苦しくて。
先生に頼みこんで、
なんとかして見に行けないかと、
ぐるぐる考え続ける喜満満猫でした。
【城崎の花火《51》】に続きます。
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