こんにちは。
喜満満猫です。
いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。
【城崎の花火《56》】から続きます。
狙え!『1級一発合格』!
わたしたちが受験する予定の、
己書の師範試験は、11月中旬に行われます。
ですから、10月に入ったらすぐに1級を取り、
上席の師範から、師範試験対策幸座を、
特別に受けなくてはなりません。
その日程も、相談して決めなくてはならず、
ぶち子と輪ちゃんが、一緒に受けようと、
わたしを待ってくれていたので、
もうほんとうに時間がなくなってきました。
【喜満満猫!お前ならできる!
ダメでもともと!
一発で受かってみせるんだ!】
と、自分を奮い立たせるしかなくて。
…何度もチャレンジするには、
体力がもたないのです。
1回きり集中して、90分を乗り切る作戦!
それには問題が……
まだまだ下を向くのは難しいわたし。
なんとか下を向かずに、
己書を描けないものかと考えました。
そして、ベタな方法ですが、
小学校の写生大会などで、
使ったことのある『画板』。
あれを使おう!と思いつきました。
1級の認定試験と、本番の師範試験に、
画板を使用していいか、
許可をいただけるように申し出たところ、
日本己書道場の本部に問い合わせてくださり、
正式に使用許可がおりました。
必死な形相の喜満満猫
画板のひもを首からかけると、
傷口が擦れて、痛いので、
机とおなかの間に立てかけて。
首はまっすぐ、下を向かずに、
目だけ下を向いて(笑)
周りから見ると、笑える顔でしょうね…(⌒-⌒; )
↓↓↓こんな感じ(笑)
いざ、チャレンジだ!
次の幸座にて、師範の先生に、
『練習なしで、一発で、合格目指します!』
とお願いしました。
先生は、にやりと笑って、
『難しいよぉ〜?』
と1級の課題を渡してくれました。
そして、屍のように
まったく幸座で練習していないわたし。
入院前の状態には、とうてい戻れません。
何をどう描いていけばいいかもわからなくて。
字が先か、絵が先か。
どの筆ペンを使って、
どんなコツで書けばいいのか。
必死でお題を読み解こうと、凝視しました。
なんとか描き終わりたい。
首と腕と背中の、
痛みのタイムリミットまでに。
しかし、時間はひたひたと忍び寄ってきます。
下書きする時間もない。
直接、色紙に、それこそ感覚だけで、
どんどん絵筆を、のせていきました。
制限時間いっぱい。
なんとか完成、ぎりぎりセーフ!!
ゴールしたあとは、
まるでフルマラソンの選手のように、
ぐったりと倒れこみました。
手も首も背中も…もう感覚がない…。
痛くて、額にはあぶら汗が浮かんでいました。
やりきったわたしは、屍のように、
力の入らない体を投げ出していました。
【城崎の花火《58》】に続きます。
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