喜満満猫の癒される暮らし

難病とともに、今できることに感謝してパワフルに生きる己書家【喜満満猫】のブログ

【城崎の花火《57》】喜満満猫、必死の形相から屍へ

こんにちは。

喜満満猫です。

いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。

【城崎の花火《56》】から続きます。

 

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狙え!『1級一発合格』!

わたしたちが受験する予定の、

己書の師範試験は、11月中旬に行われます。

ですから、10月に入ったらすぐに1級を取り、

上席の師範から、師範試験対策幸座を、

特別に受けなくてはなりません。

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その日程も、相談して決めなくてはならず、

ぶち子と輪ちゃんが、一緒に受けようと、

わたしを待ってくれていたので、

もうほんとうに時間がなくなってきました。

【喜満満猫!お前ならできる!

ダメでもともと!

一発で受かってみせるんだ!】

と、自分を奮い立たせるしかなくて。

…何度もチャレンジするには、

体力がもたないのです。

1回きり集中して、90分を乗り切る作戦!

 

それには問題が……

まだまだ下を向くのは難しいわたし。

なんとか下を向かずに、

己書を描けないものかと考えました。

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そして、ベタな方法ですが、

小学校の写生大会などで、

使ったことのある『画板』

あれを使おう!と思いつきました。

1級の認定試験と、本番の師範試験に、

画板を使用していいか、

許可をいただけるように申し出たところ、

日本己書道場の本部に問い合わせてくださり、

正式に使用許可がおりました。

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必死な形相の喜満満猫

画板のひもを首からかけると、

傷口が擦れて、痛いので、

机とおなかの間に立てかけて。

首はまっすぐ、下を向かずに、

目だけ下を向いて(笑)

周りから見ると、笑える顔でしょうね…(⌒-⌒; )

↓↓↓こんな感じ(笑)

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いざ、チャレンジだ!

次の幸座にて、師範の先生に、

『練習なしで、一発で、合格目指します!』

とお願いしました。

先生は、にやりと笑って、

『難しいよぉ〜?』

と1級の課題を渡してくれました。

 

そして、屍のように

まったく幸座で練習していないわたし。

入院前の状態には、とうてい戻れません。

何をどう描いていけばいいかもわからなくて。

字が先か、絵が先か。

どの筆ペンを使って、

どんなコツで書けばいいのか。

必死でお題を読み解こうと、凝視しました。

なんとか描き終わりたい。

首と腕と背中の、

痛みのタイムリミットまでに。

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しかし、時間はひたひたと忍び寄ってきます。

下書きする時間もない。

直接、色紙に、それこそ感覚だけで、

どんどん絵筆を、のせていきました。

制限時間いっぱい。

なんとか完成、ぎりぎりセーフ!!

ゴールしたあとは、

まるでフルマラソンの選手のように、

ぐったりと倒れこみました。

手も首も背中も…もう感覚がない…。

痛くて、額にはあぶら汗が浮かんでいました。

やりきったわたしは、屍のように、

力の入らない体を投げ出していました。

【城崎の花火《58》】に続きます。

 

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