こんにちは。喜満満猫です。
いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。
【城崎の花火⑤】から続きます。
玄関は己書の癒しギャラリー
親友とふたり、癒されながらのんびりペースで月に1度、己書を習っていました。
最初にご縁をつないでいただいた師範は、己書の普及のため全国展開されることになり、お弟子さんに私たちを託されました。
新しい師範は女の方で、少しお若いけれど同年代でした。
わたしは、楽しく着実に、さまざまな作品を描いていけることに心が満たされていました。
幸座(レッスン)のあと、描いた作品を家族は心待ちにしてくれるようになりました。
ほめてもらい、玄関に飾る、そんな繰り返しで、玄関はどんどん埋まっていきました。
↓こちらは現在の玄関ギャラリーです。
お客さまにとっても癒しの場所に
喜満満猫家は、とてもお客さまが多く訪れてくださいます。
どなたも来訪のない日は、ほとんどありません。
気軽に遊びにきていただき、楽しく談話する、それを楽しみにお越しくださるのだと思います。
来ていただいた方が、自分の家以上にくつろげるような、そんなおもてなしを心がけています。
お客さまが玄関を開けたとき、だいたいみなさま、ほうっとため息をついて
『えっなに〜?これ、素晴らしいねぇ。こんなにたくさん。』
しばらくたたずんで、作品に魅入ってくださいます。
優しくゆるんだ微笑みを浮かべて、作品の言葉をつぶやき、
『その通りね……うん、感謝しなきゃね。』
と味わってくださいます。
その横でわたしは、気恥ずかしいけれども誇らしい気持ちで、嬉しくその様子を眺めています。
そんな毎日が続いていました。
運命の同窓会
そんなとき、1通の往復はがきが届きました。
高校の卒業○○年記念同窓会の開催通知でした。
当時よりずいぶん横に大きくなってしまったわたしは、最初は参加を迷いました(笑)
でも、主人はめったにない機会だから行っておいでと参加を後押ししてくれました。
高校1年生のときの仲良し4人組が何年ぶりかに集まれるということで、同窓会のあと、近くのビジネスホテルに宿泊して、語り合おうということに決まりました。
同窓会当日、大会場では、久しぶりに会う友だちと語り合い、笑い合い、顔が痛くなるほどしゃべり、楽しくて、本当に参加して良かった!←単純
徹夜の近況報告会
心地よい疲れのあと、仲良し4人組は、大会場でしゃべり過ぎてあまり食べられなかったため、さらに腹ごしらえをし、ホテルに行きました。
ゴールデンウィークの初日、空いてた部屋は大きな和室で、寝転んで語り合える、おあつらえ向きの部屋。
買い込んだお菓子をつまみながら、朝方までほぼ徹夜で、数年分の近況を語り合っていました。
3人の運命の輪がまわり始めた
せっかく久しぶりに会うのだから、交通事故とか、難病とか、そんな話は飲み込んだまま、わたしは己書を始めたことを話しました。
すると、ひとりの友だちが、
『ずっとこういうの、習いたかった!わたしもやりたい!今度一緒に連れてって。』
というのです。
その友だちが己書に出会った瞬間でした。
そしてその日から、わたしと親友、その高校の友だちと3人の運命が変わっていきます。
本当に不思議です。
わたしが己書を自慢して話さなければ。
彼女の人生をこんなにも変えることはなかった。
そしてわたしと親友の人生さえも。
予想外の方向に、大きく舵をきりはじめました。
そして、そのとき彼女に見せた作品がこれでした。
これからの私たちのいく先を暗示していたかのようでした。
【城崎の花火⑦】に続きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。