喜満満猫の癒される暮らし

難病とともに、今できることに感謝してパワフルに生きる己書家【喜満満猫】のブログ

【城崎の花火《51》】息子のリモート体育祭

こんにちは。

喜満満猫です。

いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。

【城崎の花火《50》】から続きます。

 

kimamaneko.com

  

体育祭参加の見送り

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主人と何度も相談しましたが、

さすがに、体育祭の参加は難しいだろうと

いうことになりました。

傷口を抜糸しましたが、

まだ完全に乾いているわけではなく、

まだ赤みと腫れがある状態でした。

背骨を割って手術している、ということは、

中枢神経である脊髄に、

直接バイ菌が入ってしまうリスクが高い。

そうすると全身に菌が回り、

回復どころか、生命をも脅かすことになります。

校庭にテントとシートを張って、

砂ぼこりの舞うなかに、長くいることは、

感染症を引き起こすかもしれない。

避けた方が良いだろうということでした。

 

断念の無念

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泣く泣く納得せざるを得なかったわたし。

体育祭前日の夜、

『明日、がんばってビデオを撮ってくるから。

楽しみしといて。』

にかっとわらった主人に、

『手振れ、禁止やで(笑)』

と泣き笑いで返しました。

 

超豪華お弁当と応援

体育祭当日、母は孫のために、朝早くから

一生懸命お弁当を作ってくれました。

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次男の大好物、唐揚げをはじめ、いなり寿司や、

ほかにも喜ぶものを、たくさん盛って、

三段重箱に作ってくれたそうです。

わたしがいないから、寂しく思わないようにと、

じいちゃん(父)、ばあちゃん(母)、

長男、いちばん下の妹家族と、

大所帯で応援しに行ってくれたそうです。

 

てんてこ舞いの主人

主人は朝から、保護者の早朝招集に参加して、

テントやシートを張ったり、

場所取りをしたりしてくれて。

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カメラとビデオを準備して、万全の体制。

 

参加できないもどかしさ

そんなこととは知らない病院のわたしは、

『ああ、今ごろ入場行進かな。

クラス旗を掲げて、選手宣誓してるかな。』

と、毎年の流れを思い出して、想像していました。

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長男の幼稚園の運動会から15年もの間、

毎年楽しみにしていた大切な行事。

参加しないことなんて、

想像したこともなかった。

自分がこんな遠い病院にいて、

駆けつけることもできない。

もどかしさに、寂しささえも

覆いかぶさってきていました。

 

救いのライン着信音

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すると、ティンコン♬

ラインの着信音がしました。

わたしのいちばん下の妹からでした。

続けて、ティンコン♬ティンコン♬ティンコン♬……。

見てみると、動画が何件も何件も送られてきました。

ラインで送れる動画の長さは決まっているため、

送れる長さの分の動画を、

撮って送り、撮って送り、

何件にも分けて送ってくれたのです。

 

動画に涙

その動画をポチッと再生してみると…。

次男が、一生懸命、走っていたり。

綱取りという競技で、綱を引っ張りあって、

転んでいたり。

仲間とハイタッチして、めっちゃいい笑顔で

笑い合っていたり。

そんな動画が何件も送られてきていました。

まるで、その場にいるかのような……😹

涙でにじんで、見えなくなりそうでした。

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妹に感謝

妹に電話して、泣きながらお礼を言いました。

『ありがとう、ありがとう!ほんとうに…。』

『ブツ切れだけど、雰囲気だけでもお姉ちゃんに。

すごいがんばってるよ!

ビデオ係(主人)も走り回っているよ!』

 

友達に感謝、幸せに感謝

すると、また、ティンコン♬

ラインの着信音がしました。

入院の事情を周りに言ってなかったので、

ママ友達の何人かが、

わたしがいないのを不思議に思って、主人に、

『喜満満猫、いないなんてどうしたの?』

と聞いてくれたそうです。

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いつも走り回って写真を撮っているわたしが、

見れなくて、応援できなくて寂しいだろうと、

次男の写真を何枚も撮って、

ラインで送ってくれたのでした。

いろんなアングルで、自分の子供だけでなく、

次男まで、一生懸命に何枚も撮ってくれました。

ほんとうにありがたくてうれしくて。

幸せだ、と。

こころの底から、あたたかい感謝が、

わいてあふれてきました。

 

そして、主人に感謝

夕方、あわてた様子でガラッとドアが開いて。

息せききった主人が飛び込んできました。

『(はあはあ…)……観る?!』

とビデオカメラ📹とカメラをかかげました。

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一生懸命撮ってくれたんだ…。

閉会式終わって、テント片付けて

解散になったらすぐに、

高速走って、きてくれたんだ…。

『うん!ありがとう!…観る!』

 

リモート体育祭

こうして、わたしは、病室にいながら、

まるで目の前で見ているかのように、

次男の体育祭をリモートで、

【こころで観る】ことができました。

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主人をはじめ、家族、周りのみんなの

おかげでした。

あたたかいあふれる感謝と、

幸せな気持ちに抱かれて、

その夜はこころから安心して

眠ることができたのでした。

【城崎の花火《52》】に続きます。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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