こんにちは。
喜満満猫です。
いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。
【城崎の花火《72》】から続きます。
はじめて読む方は、
【城崎の花火①】わたしの首にはファスナーがついている
からどうぞご覧ください。
思いやり駐車場の利用
思いやり駐車場の利用許可証を、
交付していただいたわたしは、
買い物のときなどに、利用するようにしました。
カートを置き場に戻すにも、近くて助かります。
わたしの利用基準
当然、歩けるわたしにとって、
必ずそこに停めなくてはならないわけでは
ありません。
例えば、店舗近くの駐車場が空いてない場合や、
思いやり駐車場が空いていて、
何台分もあるときにだけ、
利用することにしました。
もしもあとから車椅子♿️の方がみえたら、
わたしよりももっと不便なので、
停められないと困ってしまいますものね。
驚きと罪悪感
はじめて思いやり駐車場に停めたときのこと。
エンジンを止めて、ふと顔を上げたとき、
周りのひとの目の厳しさに驚いたのです。
『なんでこいつ、ここに停めてるんだ。
身障者でもないのに。』
という目でした。
たしかに、今までの経験でも、
明らかに対象外だと思われる車が、
利用許可証も掛けないまま、
思いやり駐車場に停められているのを、
何度も見たことがあります。
そのときは、たしかにわたしも、
『…ほかにも駐車場空いてるのにな。』
と思いました。
ぱっと見て、そう思われても仕方がないですよね。
停めたあと、必ず利用許可証を、
ルームミラーに掛けます。
それまでの辛抱です。
あわてて掛けました。
ですが、ちゃんと利用許可証を掛けても、
それでも周りの目は刺さるようでした。
家族の利用許可証を使ってると思われてる…?
後ろめたいような、なんとも言えない、
罪悪感はどうしても生まれてきました。
見た目ではわからない難病
今までのわたしは、ひとからそんな目で
見られたことがありませんでした。
小さいときから目立つほうで、姉ご肌。
いろんなひととコミュニケーションを
取るのが得意で、いつも明るいのが取り柄でした。
そんなわたしに向けるひとの目は、
三日月のように、丸くにこにことした目。
じろりと刺さるような、見下げた横目では
ありませんでした。
わたしは、これからずっと、
周りからそんな目で見られなくては
ならないのかと思うと……悔しくて、つらくて。
何も悪いことはしてないし、
正式な許可証も取っているのに。
いちいち、証拠として、
首にある傷跡を見せるわけにもいかない。
見た目ではわからない難病のつらさを、
身をもって深く感じた瞬間でした。
温かい目のありがたさ
今までわたしは、難病を手術してリハビリして、
指の軽い麻痺があったり、
いろいろ不便ではあるけれど、
なんとか日常生活を送れるほどにまでに、
回復してきました。
そんなわたしに、周りのひとたちは、
励まし、いたわり、温かい、
こころを癒やしてくれる目で囲み、
応援してくれました。
知らない世間は冷たい
ですが、こんなにも世間は冷たい…。
その目が、わたしのこころに、
深く突き刺さったのです。
かと言って、そんな冷たい目を向けてくるひと
全員に、病気のことを説明して回るわけにも
いかない。
こんなふうに、つらい思いをしているひとは、
世の中にたくさんいるのかもしれません。
わたしは、ヘルプマークも申請して、
もらっておこうと決心しました。
【城崎の花火《74》】に続きます。
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