喜満満猫の癒される暮らし

難病とともに、今できることに感謝してパワフルに生きる己書家【喜満満猫】のブログ

【城崎の花火《74》】ヘルプマークの葛藤と躊躇

こんにちは。

喜満満猫です。

いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。

【城崎の花火《73》】から続きます。

 

はじめて読む方は、

【城崎の花火①】わたしの首にはファスナーがついている

からどうぞご覧ください。

 

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ヘルプマークって?

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ヘルプマーク…テレビの報道番組の中で、

特集が組まれていたのを、

うっすらと覚えていました。

【ヘルプマーク】とは、

障害や疾患などがあることが、

外見からは分からない人が、

支援や配慮を必要としていることを、

周囲に知らせることができるマークです。

カバンにつけたりすることで、

周りに周知することができます。

今までに、マークをつけている方を何人か、

見かけたことがあります。

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もらえるひとはどんなひと?

どうやら、支援を必要とするひとなら、

誰でもいただけるようで、

資格としては限定がないそうです。

身体的障害がある方、難病など闘病中の方、

知的障害の方、妊婦の方…などなど。

自治体によっては、

証明するものが必要な場合もあります。

普及を促進したいのだけれど、

まだまだ認知度が低く、利用者も少ない。

けれども、外見からだけでは、

そのひとの抱える病気や障害がわからなくて、

日常生活に困っているひとのためのもの。

まさに今の自分の苦しみに、

役に立ってくれるのではないかと思いました。

 

ナイスタイミング

わたしは、ちょうど1年に1回の、

指定難病受給者証の更新の手続きのために、

保健所に行かなくてはなりませんでした。

『ちょうどいいや、保健所で聞いてみよう。』

窓口で更新手続きを終え、

ヘルプマークのことを聞いてみると、

あっさりと、

『これですね。どうぞお持ちください。』

といただくことができました。

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困難な内容を、シールになっているメモに書いて、

ヘルプマークの裏面に貼るんですって。

シリコンでできた、赤と白のマーク。

お礼を言って、もらって帰りました。

少しほっとしたのを覚えています。

 

不便と自立との葛藤

こうして無事に、タイミングよく、

ヘルプマークを手にすることができましたが、

私のこころの中に、葛藤が生まれてきました。

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思いやり駐車場に停めることや、

ヘルプマークをいただける条件である、

難病を患っているのは間違いない。

このまま普通の生活をするには、

不便が多すぎる。

できれば、そういった行政や民間の補助は、

受けられるものなら受けたい。

だけど…

主人や息子たちの力を借りてなら、

やれることはやればできる。

難病の名のもとに、

甘えすぎてはいけないのではないか。

何もできないわけではない。

だから、やれることは、

普通に、がんばればいいのではないか。

冷たいひとの目と、自分の感情と、

秤(はかり)にかけて、苦しくなりました。

 

ヘルプマークの葛藤と躊躇

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そうして今も、わたしは、

ヘルプマークをつけることができていません。

カバンの中に、入っているだけです。

必要なときには、見せるかもしれません。

カバンにつけようとしたそのころ、

わたしはヘルプマークをつけているひとを、

見かけました。

そのとき、そのひとの周りにいたひとたちの、

刺さるような冷たい目を見てしまいました。

同情と、好奇の入り混じった目。

ひそひそと小さな声で、

『あの子、なんの病気だろうね…?』

という話も聞こえてきました。

……負けたくないっ!!

だけど、いつも周りからそんな目で、

見られることに耐えられない…、

と、そう感じてしまったのです。

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『なんや、弱虫やなぁ。

恥ずかしいことじゃないよ。

堂々としてればいいやん。』

わたしのこころの声は、そうも言っています。

いつか、心が強くなったら、

ヘルプマークをカバンにつけようと思います。

それまでは、まだまだがんばっていこうと、

心に決めました。

 今できることに感謝をして、

甘えてばかりじゃない生き方を

模索していかなくてはならない。

何に対しても、ありがたい気持ちを、

忘れずにいたいと、そう願っています。

 

【城崎の花火《75》】に続きます。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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