こんにちは。
喜満満猫です。
いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。
【城崎の花火《74》】から続きます。
はじめて読む方は、
【城崎の花火①】わたしの首にはファスナーがついている
からどうぞご覧ください。
このお話は過去記事で、
【己書家としての初めての依頼】として投稿させていただきました。
内容がかぶってしまうところがありますが、
【城崎の花火】の時間の流れのなかで、
大事なお話でもあります。
あらためて語ります。
大きな依頼
師範になってすぐ、2018年12月。
大きな依頼が舞い込みました。
わたしの愛車N-BOXから、
新しい愛車スペーシアに買い替えるときに、
お世話になった近所のモータースさんからの依頼でした。
依頼いただいたのは、30代後半で、
お若くして社長になられた息子さんから。
うちとは、最近お亡くなりになってしまった先代、
さらに先先代からのお付き合いです。
田舎の交通事情
市街地に住む方にとっては、
ピンとこないかもしれませんが、
田舎なので、自動車が必需品。
最寄りの電車の駅まででも、
車で7〜8分ほどかかるでしょうか。
学生時代の喜満満猫は、
その距離を自転車で激走していました。
当然バスは1日2、3本しかありません。
電車の駅も田舎ならではのスタイル、
今、流行りのパークアンドライド方式で、
無料駐車場を併設している駅になります。
パークアンドライド方式
最寄りの電車の駅まで車を利用する方のために、
無料駐車場を併設して、駅に車を駐車して、
電車を利用してもらうという方法。
すべて車で移動するよりも、二酸化炭素の削減ができ、
環境にやさしいとして、多くの駅で整備が進められています。
モータースさんとのお付き合い
電車やバスが整っていない地域では、
こうした自動車に依存する生活様式になります。
喜満満猫家では、必要にかられて、
利便性の違う車を数台所有しています。
そのため、近所のモータースさんとは、
自動車保険や、生命保険なども含めて、
さまざまな契約をしているので、
かなり密接した関係になりますね。
依頼のきっかけ
ある日、喜満満猫家に来訪してくれた、
社長さん。
社長さんが小さいころから知っているので、
近所にいる男の子という感じで、
気さくに仲良く話をさせてもらっています。
『点検終わりましたので、車持ってきました。』
と、キーを差し出して、玄関をふと見ました。
『これ…すごいですね。』
と、喜満満猫家の玄関ギャラリーを見ながら、
しばらく無言で、たたずんでいました。
『これ、全部、買ったんですか?』
『ううん、わたしが描いたの(笑)
先月に試験を合格したから、己書の師範になったんだよ〜!』
と、Vサインのわたし。
社長さんは驚いて、しばらく口を開いたままでした。
社長さん、癒されるひととき
あらためてながめて、
『…なんとも言えない、いい字ですね。』
穏やかな笑顔でおっしゃいました。
『うん。癒されるよね〜。』
『絵もあって字体も独特で…この字で……。』
なにか言いかけて、ふとやめて、にっこりされた社長さんは、
『ありがとうございました。また連絡させていただきますね。』
【社是】の依頼
翌日の朝、社長さんから、電話をいただきました。
『あ、おはようございます。喜満満猫さん、
今大丈夫ですか?』
『あ、はい、大丈夫ですよ。どうしたの?』
『実はですね。昨日見せてもらいましたよね。
己書…っていうんですか?
あの字で、社是(しゃぜ)を書いていただきたいんですよ。』
『社是って、なに?社訓と違うの?』
会社のことはいまいちよくわからない喜満満猫。
いきなりのお話にどきまぎするのでした。
【城崎の花火《76》】に続きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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