こんにちは。
喜満満猫です。
いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。
感謝を込めて
早くも、【城崎の花火】は40話を配信させていただくことになりました。
正直、こんなにも続くことができるとは想定していませんでした。
ただ、わたしの難病の大きな経験を、思い出せる限り記録しておきたい。
そして、この足跡が、『誰かの勇気』になれたら。
どん底に思える経験でも、幸せな日常に戻ることができるんだと、『誰かの希望』になれたら。
そんな気持ちで、書き続けてきました。
書き続けると、こんなにも周りのみんなに支えていただいていたんだ、ということを再認識して、ほんとうにありがたく感じます。
そして今、こうして日常を暮らしていられることに、あらためて感謝したいと思います。
もうしばらく、がんばります╰(*´︶`*)╯
【城崎の花火《39》】から続きます。
回復の奇跡
手術の日、金曜日。
ベッド上で座ることができた、土曜日。
廊下を1周歩けた、日曜日。
人間は、時間の経過とともに、こんなにも回復していくのだということを、身をもって感じました。
そして、そんなわたしに、ほとんど寝ないでついていてくれた主人。
主人がいてくれたからこそ、この苦難を乗り越えられたのだと思います。
主人の疲労
主人は、砂浜で日焼けするときに使う、サマーベッドのような、折りたたみの簡易ベッドで3日間過ごしてくれました。
病室で過ごす時間は、とても長く感じるものです。
そこにいるだけでも、体の置きどころがなく、疲れてしまいます。
3日間3食すべて、簡単な惣菜などですましており、ほんとうに体が心配でした。
このままだと、主人が倒れてしまうといけないので、家でゆっくりしてもらおうと思いました。
少しやつれた主人は、
『そうか…じゃあ今晩は、家で寝るわ。…大丈夫?』
と、まだわたしのことを心配してくれました。
自宅まで、高速道路を使って1時間ほどかかりますし、帰るのも大丈夫だろうかと心配になるほどでした。
不自由な自分を不安が襲う
主人が自宅に戻って、病室に静けさが襲ってきました。
心細さが、波のように、打ち寄せては引いていきます。
主人が帰る前に、わたしの身の回りに必要なものは取りやすいように並べておいてくれました。
ほんとうにありがたかった…ティッシュ1枚取るのでさえひと苦労。
何をするにも不自由な自分に、泣けてきそうでした。
看護師さんは、
『遠慮しないで、なんでも言ってね。
無理してベッドから落ちたら大変だから』
と言ってくださるのですが、ほんの少しの用事でナースコールをして来てもらうのに、とても遠慮がありました。
握力が戻ったかというと、そうでもなく。
つかめそうでつかめない、苦労して持てても、すぐに落としてしまったり。
つらい…そう思うとぽろぽろ泣けてきて、真っ黒な不安が、病室を埋めつくしていくのでした。
【城崎の花火《41》】に続きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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