喜満満猫の癒される暮らし

難病とともに、今できることに感謝してパワフルに生きる己書家【喜満満猫】のブログ

【城崎の花火《12》】決意からのどんでん返し

こんにちは。

喜満満猫です。

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【城崎の花火《11》】から続きます。

 

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いよいよ決意のとき

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2018年7月の診察日。

先月、初診のとき、先生は『究極の2択』を提案しました。

ずーっと(日本テレビ系列の)テレビだけ見て、

動かず、すべての家事を誰かにしてもらって、

誰かに肩をたたかれることもなく、

少しも蹴つまずくことなく、

残りの人生を生きていくか。

手術するか。

どうする?

というものでした。

わたしがひとり、気持ちがばたばたしているだけで、本当に手術が必要かどうかは、誰が考えてもわかることです。

残りの人生を、じーっとして動かず生きる。

リスクを恐れながら、びくびくして生きる。

わたしにとっては、それはあり得ない生き方。

感情や理性を超えた、選択するまでもない選択肢がそこに横たわっていました。

家族のため、そして自分のために、決意しなくてはいけないのだと、心に言い聞かせました。

神さまに試された

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診察順の番号を握りしめ、病院の待ち合いロビーの長椅子で、主人とふたりで待っていました。

今日までに主人と話し合って、手術しなくてはならないことを確認しあいました。

予約時間からずいぶん待って、自分の番号が呼び出され、診察室に入っていきました。

すると、先生は、

『どう?調子。このまま、調子見ながら様子見ていきましょう。』

とおっしゃいました。

えっ?様子見でいいの?

目を見開いて嬉しそうなわたしと、主人の困惑した顔を見て、先生は改めてカルテを確認し、

『ごめんなさい、ちょっともう一度呼びます。1度待ち合いで待ってもらえますか?』

決意からのどんでん返し

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待ち合いに戻ったわたし、すごくうれしい気持ちで、

『手術しなくてもいいのかもね?良かった!』と、手放しで喜んでいました。

『いや〜違うと思うぞ?』と主人。

『でもさ、やっぱりちょっとまだ様子見ながらいけるのかも!』

『……ぬか喜びのような気がするぞ』

そんなやりとりをしながら待つこと数分。

またわたしの名を呼ばれて、診察室に入ると、先生は

『ごめんね、手違いだった。他の人のカルテが出ちゃってた。申し訳ない。』

ありえないことですが、となりで患者のデータを出して先生のパソコンの画面に送る看護師さんが、たまたま似た名前の方と前後して送ったようです。

先生はすぐに気づいて、確認してくれたようでした。

『手術する?』

あらためて聞かれると、さっきの天国のような気分から、さらにどん底に落ちたように、どーんと来ました(泣)

『……はい、手術、よろしくお願いします。』

泣きそうな気持ちで、お願いしました。

神さまは、最後にわたしの本音を確認したのでしょう。

舞い上がるような、嬉しい気持ちからのどんでん返しに、あらためて腹をくくれと言われたような気がしました。

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【城崎の花火《13》】に続きます。

 

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