喜満満猫の癒される暮らし

難病とともに、今できることに感謝してパワフルに生きる己書家【喜満満猫】のブログ

【城崎の花火《15》】息子と語り合った夜

こんにちは。

喜満満猫です。

いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。

【城崎の花火《14》】から続きます。

 

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温かい友情に包まれて

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『難病』のために手術をしなくてはならないことを、ぶち子と輪ちゃんに話しました。

さすが長いお付き合いの2人。

いつもと変わらない笑顔で、接してくれました。

いたわりすぎたり、特別に扱うこともない。

根ほり葉ほり聞くわけでもない。

なんだか安心して、心を預けることができました。

背中から、ふわっと抱きしめられているような気がしました。

『大丈夫だよ。心配しなくていいよ。』

2人の空気が、そういってくれているような気がしました。

 

怒涛の己書修行へ

2人は、いつもより元気な声で、

『喜満満猫が入院するまでに、進められるだけ進めておこうよ!

そうしたら戻ってきたときに、師範試験を受けるだけだったら、なんとかなるかも。』

と提案してくれました。

タイムリミットが決められているわたしに、自然な流れで合わせてくれた2人。

7月から8月にかけての暑い時期。

さらに熱く、己書の修行に明け暮れることになりました。

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師範試験への高いハードル

師範試験を受けるためには、3級から1級まで取得しなくてはなりません。

3級に合格して、そのあと何回か練習の幸座を受けて、2級受験。

2級に受かったら、また何回か練習の幸座を受けて、ようやく1級を受けられます。

ばりばりがんばらないと、間に合いません。

とても忙しい2人が、わたしのために時間を調整してくれる。

涙をこらえながら、『ありがとね…2人とも。』と言うのが精一杯でした。

 

長男と語り合った夜

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わたしがふだんと違うことを、高校生の長男は気づいていました。

彼は、中学校のころからずっと、心理師(カウンセラー)を目指しています。

ひとの心の動きには敏感だったのでしょう。

『お母さん、なんか、ピリピリしてない?』と思っていたそうです。

みんなが寝静まった夜、長男の部屋に、まだ明かりがついている。

ふだんからなんの用事があるわけでもないのに、よく息子たちの部屋に乱入するわたし。

入っていって、『あのさ〜』と気軽な感じで話し始めました。

 

長男は思っていたより大人だった

いつも、部屋に乱入して、どうでもいい話をして、爆笑して、嵐のように帰っていくわたし。

いつもの軽い感じで聞いていた長男。

一瞬真顔になって『……それでか。納得したわ。』

と、大人な反応を返してくれました。

わたしがいなくても大丈夫なように、生活をしっかりして欲しい。

そんな気持ちから、無意識にきつい対応が多かったようです。

 

長男にアドバイスをもらった

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長男は、そのときまだ16歳だったにもかかわらず、大きな手術を3度していました。

13歳の時、バスケットボールの試合で、膝の前十字靭帯を損傷し、再建手術を受けています。(1回目)

1年以上も涙ぐましいリハビリを続け、復帰しました。

復帰後、高校入試が終わったタイミングで、ボルトを抜く手術をしました。(2回目)

高校1年生のとき、試合でまたもや膝の前十字靭帯を損傷。

ふたたび再建手術をしました。(3回目)

まだそのときは、膝の装具をつけて、リハビリを続けている時期でした。

2度の試練を超えた長男は、ふつうの高校生よりも多くの経験と、多くの気づきを得ていました。

知らないうちにこんなにも、大人になっていた。

頼れる『男の人』になってくれていた。

こんなことがなければ、気づくことがなかったかもしれません。

『手術を受ける心得』を彼にレクチャーしてもらって、にぎやかに笑いながら、夜は更けていきました。

【城崎の花火《16》】に続きます。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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