こんにちは。
喜満満猫です。
いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。
【城崎の花火《45》】から続きます。
自分に厳しく
リハビリのおかげもあり、少しずつ体が動くようになりました。
自分のことは、できるだけ、自分で。
ゆっくりでも、がんばってやるように心がけました。
今が、大事なときだと思いました。
甘やかさず、ある程度までしっかり動くことが、
少しでも早い回復につながるのだと感じたからです。
重だるい違和感
しかし、そうは言っても。
首もまっすぐにしかしていられず、
少しでも前後に傾けると、腕も、背中も、肩もつらい。
痛みだけではなく、違和感が襲います。
筋肉を引っ張っているかのような、
重だるい鈍い、筋肉痛のような違和感。
体にメスを入れるということは、
いろんなところに負荷がかかってしまうのですね。
先生に相談してみると、
背骨を切断するときに、肩の筋肉、背中への筋肉なども切っているということで。
ある程度は仕方がないそうです。
おお、怖い…。
切って、また骨につないだんだ。
医学って、すごい…。
こころの栄養
『よし、そうとわかったら、少しでも回復するぞ!』
そう決めたわたしは、
リハビリ前に、廊下を何周もぐるぐる歩いたり。
意味なく、病院のなかを探検してみたり。
4階に、見晴らしのいい庭園テラスがあるので、
空気を吸いにいって、深呼吸したり。
(西部医療センターHPより)
庭園テラスのベンチで、ひなたぼっこしてみたり。
不自由な体に、いらいらする気持ちが起きないように、少しでも気持ちのいいことをやろうと心がけました。
体が動かないと、こころも、よどんでしまいます。
体だけでなく、『こころに栄養』を、
与え続けようと思いました。
リハビリテーション室の不思議
毎日毎日、リハビリは続きます。
驚いたことに、リハビリテーション室には、
日常生活にスムーズに戻るための訓練をする、
台所や居間を再現した部屋があります。
ローテーブルや掃除機、洗濯機などまであります。
上のものを取る練習のために、吊り戸棚も。
鍋もやかんも、包丁、まな板、冷蔵庫。
ここはどこ!?と言いたくなるような(笑)
大きい病院だと、規模が違う。
ほんとうに驚きました。
リハビリで料理
さらに驚いたことには。
作業療法士の尚子先生は、にんまりして
じゃがいもをわたしの目の前に差し出して。
『さあ、ポテトサラダ作ろう。』
まな板と包丁を台所の台の上に置きました。
しかもすごいことに、このシステムキッチンは、
リハビリ仕様となっているので、足でペダルを踏むと、
患者さまの身長に合わせて、自動で上下するのです。
驚いているわたしに、先生は、
『鍋にお湯を沸かして。じゃがいもむこうか。』
喜満満猫、悔し涙
直径18センチほどの片手鍋を持ってみたら、
軽いはずなのに、ピキーンと痛みが手から首へと走りました。
『先生〜…痛いです…。』
『ん〜まだ無理か…。
じゃあ、わたしがお湯沸かすから、じゃがいもむいてみよう。』
じゃがいもを左手に持って、包丁を右手に。
力が入らないので、包丁の刃が滑ります。
危ないったらありゃしない(汗)
なんとかひとつむき終わるころ、
首と肩と背中の痛みが、限界を超えました。
あまりの痛みに座り込んだわたし。
こんなに何にもできなくなったのか。
悔しくて、床でこぶしを握りました。
それでもリハビリは楽しんで
先生は、
『じゃあ明日は掃除機かけてみようね。』
『すみません…先生。途中になっちゃってごめんなさい。』
『わたし、全然料理できないから、このまま置いておくわ(笑)
誰か先生に、続き作ってもらおっと。
お昼ごはん用に。』
ええっ?!せんせ〜い!
【城崎の花火《47》】に続きます。
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