こんにちは。
喜満満猫です。
いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。
【城崎の花火《69》】から続きます。
はじめて読む方は、
【城崎の花火①】わたしの首にはファスナーがついている
からどうぞご覧ください。
己書を想う気持ち
思い思いに、自分が己書を想う気持ちがあり、
その想いを込めた道場名を決めたい。
ほとんどの師範合格者の願いですよね。
わたしはまだ、自分の名前の一部をとって、
つけようかどうか、それぐらいしか
考えられなくて、困っていました。
師範試験にこぎつけられるかどうか、
もう、それさえも危うかったわたしにとって、
師範合格後のあれやこれやに、
気を配ることができませんでした。
いっぽう2人は
輪ちゃんは、すでに心に決めた道場名がありました。
昼間に自分のお店で己書幸座を開きたいので、
お店の名前をつけるんだと決めていました。
ぶち子には、ある深い想いがありました。
ぶち子の叔父さんが字がお上手で、
書道の先生になりたかったのに、
ご病気で早くに亡くなったそうです。
叔父さんが亡くなられた年に、
自分が近くなってきて、
なぜか書の道に進み、師範にまでなれたのは、
亡き叔父さんのおかげかもしれない。
そう思ったぶち子は、
道場名に、叔父さんのお名前を入れようと、
決心したんですね。
道場名の難しさ
道場名を決めるにあたり、
ひとつ大きな難関がありました。
それは、先輩師範の先生方と、
道場名がかぶってはいけない、ということでした。
当然、すごく似ているのも避けた方が良いし、
自分のカラーを出せる、想いが伝わる、
そんな道場名にしなくてはいけません。
会社や商品の商標登録などでも同じですよね。
既存のものにあまり似ていない、
それでいてインパクトのある、
信念を込められるそんな名前。
そんなとき、ある夜のこと
夕食を終えたあと、コーヒーを飲みながら、
ダイニングテーブルに、
主人と向かい合って座っていました。
『うーん…。』とつぶやいて、
腕を組んでいると、
『どうしたん?』と主人が聞いてきました。
『道場名…何にしようかなぁ。』
スマホ片手に、『社名ネット』という、
会社名の姓名判断のサイトを検索していました。
せっかくつける大事な道場名。
字画も幸せなものにしたい。
メモに片っ端から書き出して、
画数を計算して、ネットで確認したりしていました。
思うようにはいかないもので、
これにしようかな?と思うと、
画数が凶数だったり、
いいなと思うと、
先輩師範の道場名に似てたりして。
『うーん…。』と煮詰まっていました。
主人が命名
『きままねこ。』
不意に主人が言いました。
『えっ?』
『きままねこ。お前にぴったりやん。
気ままにやってくんやろ?
無理せず、お前らしく。』
小さいころから猫が大好きなわたし。
猫嫌いが多い近所のご都合で、
猫を飼うわけにはいかないけれど。
その音の響きに、ぱっと明るい希望が見えました。
『ちょっと待って、漢字あててみる!』
き、ま、ま、猫。
喜びに満ち満ちて、気ままに進んでゆく猫。
喜、満、満、猫!
さっそく画数を計算して、
社名ネットで確認すると、なんと大吉数!!!
これで、雅号と道場名、決まりました。
これからのわたしにぴったりな、
素敵な名前、【喜満満猫】。
主人に感謝、いつもほんとうにありがとう。
【城崎の花火《71》】に続きます。
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