喜満満猫の癒される暮らし

難病とともに、今できることに感謝してパワフルに生きる己書家【喜満満猫】のブログ

【城崎の花火《66》】最後まで、わたしに力をください

こんにちは。

喜満満猫です。

いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。

【城崎の花火《65》】から続きます。

 

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師範試験の朝

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今日は、師範試験の日。

ほんとうに…やっとの思いで、

ここまで来ることができました。

目を閉じて、感慨深く、今日の日を迎えました。

こんな体で、こんな状態で、臨むしかなく、

あとは、運が味方してくれるかどうか。

痛みが出ないことを願いながら、

ニットの帽子を深くかぶりました。

 

主人のフォロー

画板と、画材、筆ペンと、パレット🎨。

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持ち物だけでも、荷物ひと抱えなので、

またまた主人に送ってもらい、

荷物を運んでもらいました。

また前回と同じように、

途中で限界が来たときのために、

日本己書道場本部の近くに待機してくれました。

 

ぴりりとした空気

本部道場に入ると、席は自由だったので、

4人がけのテーブルの島に、

輪ちゃんと、同じ同期仲間1人と、

見知らぬ受験生の方と座りました。

ぴりりと引き締まった空気でした。

おなかの底がむずがゆくなる感覚。

大学受験以来の(笑)久しぶりの緊張。

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師範試験の詳しい内容と経緯については、

おそらくマル秘㊙️ですので、

細かい内容は、省きます。

しかし、午前中に自由課題。

師範になるための講習があって、

午後に最難関の課題が待っていました。

 

最難関の課題

対策幸座でも一度チャレンジした課題を、

ひとりで描き上げなくてはなりません。

あらゆる技法が1枚の色紙に入っている、

絵と文字が素晴らしく調和している課題です。

これを描けたら、ほんとうにすごい。

先日の特別一日幸座でのお題、

【龍神の宝船に乗った七福神】のように、

自分の誇りになりうる作品になります。

なんとか描き上げたい。

祈るような気持ちで、両手を合わせました。

 

神さま、わたしに力をください

なんとか、午前中の自由課題を、

描き上げて提出して、

午後の最難関の課題に、

取り組んでいたときでした。

『えっ、喜満満猫、大丈夫!?』

わたしの前に座っていた輪ちゃんが、

わたしの顔を見て、思わず声を上げました。

集中して、力を入れて、

細かい部分を必死で何時間も何時間も、

描き続けたためか、

痛みはひどく、顔色は蒼白で、

脂汗がにじんでいました。

『もう少しなのに…あとここを描いたら…、

あとここだけなのに…。』

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首を下げることも動かすことも、

痛くて痛くてできません。

制限時間は、刻一刻と近づいてきます。

手が、肩が、下げていることさえもつらくて、

体の置きどころがなく、

地べたに座りこんでしまいました。

椅子に、うつぶせで首と腕を預けて、

ぐったりしました。

その様子を見ていた監督官の方は、

『あなた、大丈夫ですか?!

…どうなさいました?』

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うつろな目で見上げて、

『…すみません…事情は伝えてあります……。

少し休んだら…なんとか。』

残された時間は、あと少し。

神さま、もう少しだけ、力をください。

 

【城崎の花火《67》】に続きます。

 

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