こんにちは。
喜満満猫です。
いつも訪れていただき、本当にありがとうございます。
【城崎の花火《65》】から続きます。
師範試験の朝
今日は、師範試験の日。
ほんとうに…やっとの思いで、
ここまで来ることができました。
目を閉じて、感慨深く、今日の日を迎えました。
こんな体で、こんな状態で、臨むしかなく、
あとは、運が味方してくれるかどうか。
痛みが出ないことを願いながら、
ニットの帽子を深くかぶりました。
主人のフォロー
画板と、画材、筆ペンと、パレット🎨。
持ち物だけでも、荷物ひと抱えなので、
またまた主人に送ってもらい、
荷物を運んでもらいました。
また前回と同じように、
途中で限界が来たときのために、
日本己書道場本部の近くに待機してくれました。
ぴりりとした空気
本部道場に入ると、席は自由だったので、
4人がけのテーブルの島に、
輪ちゃんと、同じ同期仲間1人と、
見知らぬ受験生の方と座りました。
ぴりりと引き締まった空気でした。
おなかの底がむずがゆくなる感覚。
大学受験以来の(笑)久しぶりの緊張。
師範試験の詳しい内容と経緯については、
おそらくマル秘㊙️ですので、
細かい内容は、省きます。
しかし、午前中に自由課題。
師範になるための講習があって、
午後に最難関の課題が待っていました。
最難関の課題
対策幸座でも一度チャレンジした課題を、
ひとりで描き上げなくてはなりません。
あらゆる技法が1枚の色紙に入っている、
絵と文字が素晴らしく調和している課題です。
これを描けたら、ほんとうにすごい。
先日の特別一日幸座でのお題、
【龍神の宝船に乗った七福神】のように、
自分の誇りになりうる作品になります。
なんとか描き上げたい。
祈るような気持ちで、両手を合わせました。
神さま、わたしに力をください
なんとか、午前中の自由課題を、
描き上げて提出して、
午後の最難関の課題に、
取り組んでいたときでした。
『えっ、喜満満猫、大丈夫!?』
わたしの前に座っていた輪ちゃんが、
わたしの顔を見て、思わず声を上げました。
集中して、力を入れて、
細かい部分を必死で何時間も何時間も、
描き続けたためか、
痛みはひどく、顔色は蒼白で、
脂汗がにじんでいました。
『もう少しなのに…あとここを描いたら…、
あとここだけなのに…。』
首を下げることも動かすことも、
痛くて痛くてできません。
制限時間は、刻一刻と近づいてきます。
手が、肩が、下げていることさえもつらくて、
体の置きどころがなく、
地べたに座りこんでしまいました。
椅子に、うつぶせで首と腕を預けて、
ぐったりしました。
その様子を見ていた監督官の方は、
『あなた、大丈夫ですか?!
…どうなさいました?』
うつろな目で見上げて、
『…すみません…事情は伝えてあります……。
少し休んだら…なんとか。』
残された時間は、あと少し。
神さま、もう少しだけ、力をください。
【城崎の花火《67》】に続きます。
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